定年後からはじめる男性の洋裁奮闘記
5作目で大物トートバッグを完成させ、洋裁への自信が少しついてきた私。6作目となる今回は、トートバッグで使った緑色の帆布が余っていたので、これを使ってショルダーバッグを作ることにしました。
洋裁を始めて5作目。これまでのコースター、ボトルケース、メガネ袋、ストーブケースと小さな作品で基本を学んできた私が、ついに大物、トートバッグに挑戦することにしました。
定年退職後、洋裁を始めて早4作目。今回の作品は、私にとって特別な存在のものです。
それは、40数年前、若い頃の私の冒険にいつも寄り添ってくれたガソリンストーブ「スベア123」のケース。夏は登山、冬はスキーへと、山へ出かけるたびに即席めんやコーヒーを沸かしてくれた、懐かしい相棒です。
定年退職後、洋裁を始めてから3作目となる今回の作品は、メガネケースです。実は、将来は革でオリジナルのメガネケースを作りたいという密かな目標があり、そのための練習として、まずは前回ボトルケースで使ったのと同じ木綿の余り布で挑戦することにしました。
定年退職の記念に、甥がプレゼントしてくれた「snow peak」のステンレスボトル。スタイリッシュなデザインを傷つけないように、これにぴったり合うケースを自分で作ってみることにしました。
「糸調子」「返し縫い」「直線縫い」そして「90度方向転換」と、ミシン操作の基本を学んできた僕。四角いコースターの形にはなったものの、先生(妻)から「まだよ!ここからが肝心なの!」と最後の工程を言い渡されました。
それは、**「縫い代を割る」ことと、「角をきれいにひっくり返す」**こと。
「糸調子」と「返し縫い」の基本を学んだところで、いよいよ私の洋裁人生初の作品、四角いコースターの直線縫いが始まります。試し縫いで経験したあの「ゴトゴトゴト!」と走り出すミシンの暴走を思い出し、ちょっぴり緊張しました。
初めてのミシン操作、糸調子を教わりながら何枚か布を縫っている時のこと。「ゴトゴトゴト!」とミシンが走り出すのをコントロールしながら、なんとかまっすぐに縫えた(と思い込んだ)布を先生(妻)に見せようとすると、またもや「ちょっと待って!」の声が。
本番の前に、まずは試し縫いを少し。フットコントローラーを踏み込むと、「ゴトゴトゴトゴト!」とミシンが猛スピードで走り出しちゃいました。「うわー走る!フットコントローラー踏みすぎたな。返し縫いはこのレバーね。よし!じゃ本番行くか?」
先生が取り出してきた白いガーゼのような生地。先ほど裁断したコースター生地の大きさに合わせて切ります。
「裏表に気を付けて!」「どちらが表かわかりません!」「ざらざらしている方にノリ(樹脂)が吹き付けられているの、だからその面を生地の裏側に貼り付ける」