定年退職の記念に、甥がプレゼントしてくれた「snow peak」のステンレスボトル。スタイリッシュなデザインを傷つけないように、これにぴったり合うケースを自分で作ってみることにしました。
四角いコースターで基本を学んだとはいえ、筒状のケースを作るのは初めて。新しい挑戦にワクワクしながらも、先生(妻)から渡された課題は**「マチ」と「タブ布」**。さあ、私の次なる奮闘記、始まります!
ボトルケースの鍵「マチ」に大苦戦!
今回のボトルケース作りで、私が最初にぶつかった壁が「マチ」でした。
マチとは、バッグや袋物の底にある、奥行きを出すためのパーツです。これがあることで、ボトルケースが立体的になり、ボトルを安定して収納できるようになります。
マチの作り方は、側面になる布を筒状に縫い、その底部分を折りたたんで縫い合わせるというシンプルなもの。
しかし、実際にやってみると、これが難しい!
「底部分のサイズをどう決めるか?」
これが最大の課題でした。ボトルの底は円形ですが、マチは直線で縫い合わせるため、その長さをぴったり合わせるのが至難の業。計算を間違えると、底が余ったり、つったりして、ボトルがうまく収まらないことに。
頭を抱えていると、「ボトルの直径を測って、そのサイズに合うマチにすれば大丈夫よ!」という先生の明快なアドバイスで、なんとかサイズを決定することができました。
厄介な強敵「タブ布」を攻略!
マチに加えて、もう一つの難敵が「タブ布」でした。
タブ布とは、キーホルダーなどを取り付けるための、小さな帯状の布です。今回私が作ったボトルケースでは、ショルダーストラップをつけられるよう、上部にタブ布をつけることにしました。
今回のボトルケースでは、余り布の木綿生地を使いました。軽くて縫いやすいのですが、このタブ布は、何重にも折りたたんで本体の生地と重ねて縫うため、驚くほどの厚みになります。
通常の家庭用ミシンでは、この厚みを縫うのは至難の業。針が折れたり、糸が絡まったりする可能性もあります。
でも、私には頼もしい相棒がいました!
「これなら大丈夫!OTOKOミシンの出番だ!」
厚物もスイスイ縫えると評判の「OTOKOミシン」の出番です。先生も「このミシンなら余裕ね!」と太鼓判を押してくれました。
フットコントローラーをしっかりと踏み込むと、ミシンは力強い音を立てて、分厚い生地をものともせず縫い進めてくれました。針が上下するたびに、「おぉ!」と感動の声が出てしまいます。
初のボトルケース完成!
「マチ」の計算と「タブ布」の厚みという新しい課題を乗り越え、ついにボトルケースが完成しました!


今回のボトルケース作りを通して、洋裁の基本だけでなく、作品の立体感や実用性を決める新しい技術を学ぶことができました。
先生に「コースターの次はマチ付きね!」と言われたときは正直不安でしたが、一つ一つの工程を丁寧に教えてもらい、そして相棒「OTOKOミシン」の力も借りて、立派なボトルケースを作ることができました。
これでいつでもどこでも甥がくれたボトルを持ち運べます。
これからも洋裁の奥深い世界を楽しみながら、色々な作品に挑戦していきたいと思います!