定年退職後、洋裁を始めてから3作目となる今回の作品は、メガネケースです。実は、将来は革でオリジナルのメガネケースを作りたいという密かな目標があり、そのための練習として、まずは前回ボトルケースで使ったのと同じ木綿の余り布で挑戦することにしました。
四角いコースター、立体的なボトルケースとステップアップしてきましたが、今回のメガネケース作りで、また新たな発見があったのです!
まさかの盲点!上糸と下糸は同じ色じゃない?
メガネケースの作り方自体は、これまでの応用で筒状に縫うものでした。特に問題なく、私はいつものように、上下とも同じ色の糸をセットして縫い進めました。
そして、試行錯誤の末、ついにメガネケースが完成!


できたてのメガネケースを先生(妻)に見せると、にこやかに「よく頑張ったわね」と褒めてくれました。しかし、その後にポツリとつぶやいたのです。
「このデザインだと、内布が見えるから下糸の色を変えたらよかったわね。」
その言葉に、私はハッとしました。
洋裁超初心者の「なるほど!」
先生が言っているのは、私が縫ったメガネケースの開口部から見える、内布のステッチのことです。外布は柄、内布は黄色の明るい生地だったのですが、私は上下とも黒い糸で縫っていました。だから、内布の明るい生地に、黒い縫い目がくっきりと浮き出ていたのです。
言われてみれば当たり前なのに、洋裁を始めて以来、ずっと上糸と下糸は同じ色しか使っていませんでした。これまで作ってきたコースターやボトルケースは、どちらも内布が見えないデザインだったので、「上糸と下糸の色は同じもの」という先入観があったのです。
先生はこう教えてくれました。
「外側の布の色に合わせた糸で縫う上糸と、内布の色に合わせた下糸をそれぞれ変えると、仕上がりが断然きれいになるのよ。」
この発見は、まさに洋裁超初心者の私にとっての盲点でした。
練習の積み重ねが未来の作品につながる
今回、練習として作ったメガネケースですが、**「完成した作品をより美しく見せるための工夫」**があることに気づけたのは大きな収穫でした。
いつか、目標である革のメガネケースを作る時、きっとこの経験が活かされるはずです。
これからも、一つひとつの作品から学びを積み重ね、洋裁の技術を磨いていきたいと思います。そして、定年後の私のハンドメイドライフが、皆さんの新しい挑戦のきっかけになれば嬉しいです