洋裁を始めて5作目。これまでのコースター、ボトルケース、メガネ袋、ストーブケースと小さな作品で基本を学んできた私が、ついに大物、トートバッグに挑戦することにしました。
きっかけは、昔から憧れていた某アウトドアメーカーのトートバッグです。OTOKOミシンを手に入れた時、「これなら自分でも作れるんじゃないか?」と勝手に思い込んでいたのです。
すぐに帆布生地を購入し、いざ製作開始!しかし、これが想像以上に手ごわい相手でした。
帆布の壁とOTOKOミシンの真価
型紙を裁断し、いよいよミシンで縫い合わせる工程に入ると、早速大きな壁にぶつかりました。
厚くて硬い帆布生地。 これが2枚、4枚と重なると、驚くほどの厚みと硬さになります。
これまでの木綿生地とは違い、フットコントローラーを少し踏んだだけでは針がなかなか進みません。布がミシンの中で止まってしまったり、針が布を貫通しきれずに糸が絡まってしまったり…。
「やっぱり大物は難しいな…」と内心諦めかけましたが、ここで相棒のOTOKOミシンの真価が発揮されました。
フットコントローラーをしっかりと踏み込むと、強力なモーターが力強く作動し、針が分厚い生地を「ズズズ…」と確実に縫い進めてくれます。まるで、分厚い氷を砕くように頼もしいその姿に、何度も「すごい!」と声を上げてしまいました。
やはり、大物を縫うには、しっかりした針とモーターのパワーが重要だということを肌で感じました。
新しい技術の習得:ポケットと持ち手
トートバッグ作りでは、これまでの技術に加え、さらに新しい技術を学ぶ必要がありました。
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外ポケットと内ポケット 布を袋状に縫うだけでなく、きれいに縁を処理し、本体にずれないように縫い付ける必要があります。さらに入れやすくするために、中央に余裕を持たせて縫うなど、工夫が凝らされていて、先生のポケット作りの技術に感心しました。
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持ち手の取り付け トートバッグの顔ともいえる持ち手。一番力がかかる部分なので、しっかりと縫い付ける必要があります。ミシンを何度も往復させて、丈夫に縫い付ける方法を学びました。
そして、憧れのトートバッグが完成!
苦戦しながらも、先生の丁寧な指導と、OTOKOミシンの強力なパワーのおかげで、ついにトートバッグが完成しました!


いかがでしょうか?
憧れを抱いていたあのバッグにそっくり…とはいかないかもしれませんが、私にとっては、まさに**「究極のこだわりの一点もの」**です。
これまでの作品の集大成として、マチや縫い代、そして今回の新しい技術がすべて詰まっています。そして何より、厚い帆布を縫い抜くOTOKOミシンの力と、難しい工程を丁寧に教えてくれた先生への感謝が、このバッグには詰まっています。
このトートバッグを持って、どこに出かけようか、今からワクワクしています!