5作目で大物トートバッグを完成させ、洋裁への自信が少しついてきた私。6作目となる今回は、トートバッグで使った緑色の帆布が余っていたので、これを使ってショルダーバッグを作ることにしました。
先生(妻)に「もっとシンプルなデザインにしたい」と相談したところ、一つアイデアが浮かびました。
「手提げ用のひももつけて、2WAY仕様にしてみるのはどう?」
ショルダーバッグとして使うだけでなく、手でさっと持ちたい時もあるはず。よし、せっかくなら実用性を兼ね備えた、こだわりの一点ものに仕上げようと決意しました。
シンプルゆえに奥深い、内ポケット
今回のバッグは、外ポケットはつけず、内ポケットのみにしました。
これまでも内ポケットはつけてきましたが、今回の内ポケットは、ただ袋状に縫い付けて終わりではありません。スマホや鍵を入れるために、本体に正確な位置で縫い付ける必要があります。
このシンプルなポケット一つにも、作品の仕上がりを左右する細やかな技術が詰まっていることを改めて実感しました。
工夫のポイントは「手提げひも」
今回一番工夫したのが、手提げ用のひもです。これは、私が先生に提案したアイデアでした。
ショルダー用のひもとは別に、内側にもう一本ひもをつけることで、手提げとしても使える2WAY仕様にしました。
しかし、この短いひもをバッグ本体のどの位置につけるか、これがとても難しかったのです。少しでも位置がずれると、バッグのバランスが悪くなってしまいます。
先生も「確かに、ここは重要なポイントね!」と言いながら、何度も私と一緒に位置を確認してくれました。
そして、ひもを縫い付ける部分は何重にも生地が重なり、かなりの厚みが出ます。トートバッグで体験したように、ここでもOTOKOミシンのパワーが大活躍してくれました。
完成!自分だけの2WAYショルダーバッグ
内ポケット、そして2WAY仕様の手提げひも。新しい技術を学びながら、ついに6作目が完成しました!



シンプルながらも、機能性とデザインにこだわったこのショルダーバッグ。
洋裁を始める前は、ただ「作られたもの」として見ていたバッグですが、今では「このポケットはどうやってつけてるんだろう?」「この縫い目は何ミリかな?」と、作品の裏側にある技術や工夫を考えるようになりました。
これからも、一つひとつの作品を通して、洋裁の奥深さを探求していきたいと思います。