本番の前に、まずは試し縫いを少し。フットコントローラーを踏み込むと、「ゴトゴトゴトゴト!」とミシンが猛スピードで走り出しちゃいました。「うわー走る!フットコントローラー踏みすぎたな。返し縫いはこのレバーね。よし!じゃ本番行くか?」
「ちょっと待って!この縫い目きれい?」と先生(妻)の声。「まっすぐだよ!」と自信満々に答えた僕でしたが…
「まっすぐはいいけど、表にポツポツと糸が出てるし布がつってるわね。これを糸調子が合ってないっていうの。」
「糸調子」って何?洋裁初心者の疑問
「糸調子?」
私が首を傾げると、先生は優しく教えてくれました。
「上糸と下糸がうまく絡まってはじめて良い縫い目になるの。どちらかが強かったり弱かったりすると、ポツポツが出たりつったりするのよ。」
「難しい!」
「いや、難しいと考えないで!糸を変えたり、重ねて縫うときなど生地の厚さが大きく変わるときに試し縫いをして、縫い目がきれいかな?と見ればいいだけよ。」
そう言いながら、先生はサッと上糸調整器のダイヤルを回してくれました。
縫い目を見て納得!美しさへの意識
先生に言われて改めて縫い目を見てみると、確かにガタガタの直線縫い。
「言われてみればまっすぐだけど、布が波打っていてお世辞にも美しいとは言えないな。」
かくして、美しい縫い目を意識しながら四角い生地の上を針は進むのでした。

上糸と下糸の調子が合っていないとポツポツが出たり生地がつってしまいます。

OTOKOミシンの上糸調整器。左のダイヤルを回して調整します。
コメントをお書きください