これまで「洋裁奮闘記」として、定年後から始めた私の試行錯誤を綴ってまいりました。ありがたいことに、多くの方に応援していただいております。
今月からは、もう一つの大切な柱である「茶道」のお稽古についても、この「手習い帖」に記していきたいと思います。
学ぶことで体現する「豊かな暮らし」
蔦学園では、私の妻が「主宰」として、茶道・華道・着付け・洋裁の各教室を統括しています。
私は経営者として学園を支えるだけでなく、自らも一人の生徒として「和の心」を学びたいと考えました。蔦学園が目指す「豊かな暮らし」を、自分自身も体現していきたい。そんな思いで、妻の指導のもと茶筅(ちゃせん)を握ることにいたしました。
洋裁も茶道も、形は違えど「心を整え、形を成す」という点では、どこか通じるものがあると感じています。
【2026年1月】客としてお茶を楽しみ、理解する
昨日、今年最初の茶道教室が開かれました。
蔦学園の茶道教室は、凛とした空気が流れる畳敷きの和室で行っています。本来の畳の上でのお点前も素晴らしいものですが、当学園では、椅子に座って行う「立礼式(りゅうれいしき)」という選択肢も大切にしています。
私自身もこのスタイルで学ぶ中で、改めて感じるメリットがあります。
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足腰への負担を気にせず、茶道の精神性や心地よい緊張感に集中できること
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「御園棚(みそのだな)」の凛とした佇まいと優雅な曲線が、伝統と現代が溶け合うモダンな風景を作ってくれること
正座の不安がない分、お道具の美しさや季節の移ろいに、より深く心を寄せられる気がいたします。
「主(あるじ)」として点てる前に
昨日の私は、来月2月の「初点て(はつだて)」に向けて、お茶を「いただく練習」に臨みました。
「まずは客としてお茶を楽しみ、その心を理解してから、主(あるじ)として点てる」
この丁寧なステップの踏み方が、初心者である私にはとても心地よく、また刺激になります。
主宰と同じ目線の高さで向き合い、最高に美味しい一服を味わうことができました。
いよいよ来月は、私が初めてお茶を点てることに挑戦します。伝統ある和室の趣を大切にしながら、今の私たちに心地よい形で。一歩一歩、その準備を整えていきたいと思います。

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